作品名 | メメント(2000) |
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公開日 | 2001-11-03 |
映倫 | |
出品国 | アメリカ |
メメント(2000)の概要 |
前向性健忘(発症以前の記憶はあるものの、それ以降は数分前の出来事さえ忘れてしまう症状)という記憶障害に見舞われた男が、最愛の妻を殺した犯人を追う異色サスペンス。特殊な状況に置かれた主人公の心理を再現するため、時間軸を解体した上で再構築された複雑な構成ながら巧みな脚本で衝撃のラストへと観客を導く。監督は一躍ハリウッド期待の新鋭となったクリストファー・ノーラン。主演は「L.A.コンフィデンシャル」のガイ・ピアース。 ロサンジェルスで保険の調査員をしていたレナード。ある日、何者かが家に侵入し、妻がレイプされたうえ殺害されてしまう。その光景を目撃してしまったレナードはショックで前向性健忘となってしまう。彼は記憶を消さないためポラロイドにメモを書き、体にタトゥーを刻みながら犯人の手掛かりを追っていく……。 観ている間は意外に苦もなく楽しめるのだが(たぶん字幕のおかげも大きいのだろう)、観終わったあと、すべての謎が氷解するのかと思いきや増大してしまうのである。しかも気になってしょうがないとくる。商売上手である。全米でリピーターが続出というのも納得。できることなら、複数の友達と観て、観賞後、互いに議論を戦わせることをお勧めしたい。 【関連記事】 この映画は、まとめ記事「アメリカのサスペンス映画20選~名作から話題作まで胸が高鳴る一本を~」にも取り上げられています。 この映画は、まとめ記事「犯罪から精神の闘いまで:心理サスペンス映画12選の魅力、評価ストーリー、見どころ、評価を一挙公開」にも取り上げられています。 【見どころ】 「メメント」は、前向性健忘という病気に苦しむ主人公が妻の犯人を追い求める様子を描く、独特な構成のサスペンス映画です。時間軸を解体し再構築する手法は、観客が主人公の混乱とともに物語を追体験する感覚を生み出します。監督のクリストファー・ノーランが巧みに練り上げた脚本と、主演のガイ・ピアースの繊細な演技が見どころです。 【編集部の感想】 「メメント」は視覚的な驚きだけでなく、観客の頭脳を刺激する映画です。時間軸が前後し、観客もまた主人公の混乱とともに物語を体験することで、映画鑑賞の新しい形を提示しています。その結果、映画が終わった後でもその謎を解き明かすために頭を悩ませることになります。それはまさに映画の魅力そのものです。 【編集部のレビュー】 「メメント」は、クリストファー・ノーランの才能を全世界に知らしめた作品であり、彼の映像表現や物語構成の巧みさが詰まっています。記憶障害の男が犯人を追い求める物語は、観客を映画の世界へと引き込み、その独特な時間軸の扱いは観客を混乱させつつも興奮させます。そして映画が終わった後もその衝撃は頭から離れません。複雑な脚本と深みのあるキャラクター描写が絶妙に絡み合い、一つの映画として見事に完成されています。これは間違いなく、映画好きなら見ておくべき作品です。 |
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